Viivi 00.13 リリース・ノート

第00.13.00版では，第00.12.00版から以下のような改良を行いました．

• マクロの実装を改良した:
  Viivi の旧版ではマクロ展開が正しく行われない場合がありましたので， 正しい結果をもたらすようにマクロの実装を書き直しました．
• コマンドラインのオプションフラグが引数としてブール代数値を取るときには， 偽値として大文字小文字を区別しない文字列「false」だけを受け付けるとした:
  旧版では「true」以外のものをすべて偽値として解釈していました． これは Java API の自然な挙動でした． しかし，これだと意図したオプション値を与え忘れたときに， 後に続くファイル名などを偽値と解釈してしまい危険でした． 今後は，偽値として大文字小文字を区別しない文字列「false」しか受け付けません．
• 分数値についての浮動小数点数形式の表示/出力オプションを追加した:
  Viivi はデフォルトでは分数値を分数の形式で表示/出力します．

  	> (+ 1/2 1/3)
  	5/6
  

  しかし 他の外部プログラムにはこのような分数値表現を読み込 めないものもあります．

  	コマンドラインオプション:	-F [true|false]
  	Viivi の組み込み手続き呼び出し:	(viivi-set! output-floating-point-number-format [#t|#f])
  

  を使えば Viivi に分数値を浮動小数点数形式で表示/出力させる ことができます．

  	> (+ 1/2 1/3)
  	0.8333333333333334
  

• 評価速度のわずかな改善．
• 小さなバグ修正．
  

また現時点で次のような問題を把握しています．

• Linux系プラットフォーム上で現在のロケールを自動取得できない場合がある:
  Solaris/OpenSolaris 上では問題ないのですが， Ubuntu プラットフォーム上では常に日本語ロケールが使われてしまうようです． この問題については現在調査中です． (ひょっとすると Viivi ではなくて JVM の問題かもしれません．) Viivi で日本語以外のロケールを使用したい場合には 強制的なロケール指定

  	コマンドラインオプション:	-LANG [en|de]
  	Viivi の組み込み手続き呼び出し:	(viivi-set! language ["en"|"de"])
  

  をお使いください． ただしこの場合でも起動時のメッセージは日本語で表示されてしまいます． これにつきましては将来の版で改善いたします．


• ユーザマニュアルが相対的に古くなった:
  マニュアル内の多数の記述の誤りや， マニュアルの記述と最新版の Viivi のふるまいとのずれについては認識しております． できるだけ早くユーザマニュアルを最新版に更新するようにいたします．